ここには日本で20年ほど前に作られた全盛期のアコースティックギター(エレキもありTESCOを見たことあり)が新品無傷当時の価格でぶらさがっているのです。感想がありましたらどうぞ mailto:kawai@k-net.or.jp東海キャッツアイズ、Sヤイリ、Kヤイリ、春日(故春日一幸の会社)、木曽スズキ、キンバリー、北折、elite(タカミネの輸出用ブランド)などなど。それも当時の価格で10万円くらいのいわゆる高級品のオンパレード、もちろん当時の定価で売られています。いまもなお3箇所の倉庫には約1000本の在庫が眠っているそうです。3年ほど前にご主人が亡くなり、奥さんが店番してますがはっきりいってどこの倉庫に何があるか不明だそうです。店先の楽器が売れるとおばちゃんと息子さん(よそでCDショップをやっている)がおもむろに倉庫に行き、適当にその辺からひっぱりだしてきて店先につるすというやり方なので私は定期的にチェックしています。ただ、こいつら(ギター)が売れない(笑)、きょうび楽器を買う若者にはこいつらの価値は理解できないんでしょうね。ついこのあいだはヤマハのその名もなんと「電気ギター」なる代物が出てきて店先につるそうとしたら同業者に止められたそうです(もったいないから)。こうなるともう、なんとか鑑定団の世界でしょう。ギター以外にも昔のピックアップやらグローバーのペグやら見たこともないエフェクターなんかがところ狭しと売られています。今回もギター以外に東海楽器のクロマハープ(値段不明/石川鷹彦著「オートハープ入門」付)や紫壇の蛇皮線や大正琴が置いてありました。
さて、1996年10月のラインナップをご紹介しましょう。 画像ファイルからはブラウザのバックボタンで戻ってきてください。
瀬戸市の商店街の何の変哲もない楽器屋です。冷暖房無し、陽は当たりません。楽器にとっては最高の条件といえるでしょう。(くすっ) まず店の外観(1、2)
そこにいきなり北折手工品のピックギターだ。材質、細工とも世界最高峰だそうです。北折さんってかなり有名なひとらしいです。ここのご主人が「これは売るな」と言い残して亡くなったため非売品。幾多のマニアがここで生つばを飲むといいます。そんなもんしまっとけ! 因にハヤカワ楽器のギターはすべてこのようにビニール袋に入って縛ってあり、もの音に共鳴することさえ許されていません。もちろん試し弾きなど鬼畜の所業、棚から降ろすこともダメです。生前ご主人にそのことを尋ねたことがありました。彼いわく「木を見りゃそんなものすぐわかる。」名言というのか何というのか。白いギターも涙モンです。 店を入ると
北折の手工品ギブソン風(奥のほう/ペグはグローバー/12万円)と東海楽器のCFマーチン・シグマ DM-18(10万円) 奥のほうに進むともうべらぼうな世界。
3年前ご主人に先立たれいまは80過ぎのおばあちゃんと交代で店番。たくさんの借金を残して(そりゃそうだ)行ってしまったご主人のポリシーを受け継いでいます。「本当に価値のわかる人にしか売りたくない」「いまでも全国の同業者が挨拶に来る」ですって。おばちゃんの横に並ぶのは キャッツアイの受注生産モデル(ハカランダ単板/グローバー/20万円)やハカランダのキャッツアイ(18万円がバックの目にもみえない傷のため13万円)、キャッツアイにはR.Yamauchiの製作のしるし、山内さんといえば東海楽器のクラフトマンの最高責任者だった人です。このひとです(むかしのキャッツアイのカタログより)。 これがおばちゃん。
そこにはグローバーほかの高級ペグたち。万引きするやつらがいるため普段は紙で覆ってある。 まるでご禁製品を扱うアジアの裏町のあやしげな店のようです。 おばちゃん「グローバーでも今のと違うよ」 ふと下のショーケースに目をやると。
奥が北折手工品のクラシックギター(バックとサイドが目の覚めるような杢/12万円)欲しい! ナイロンものも充実。
おお、東海のハミングバードモデル!いいギターです。 おばちゃん「箱にはアリアって書いてあったんだけど、中身は東海だった。いくらにしようかね。」 店のうらで出品を待っていたものを出してもらうと。
今回は東海のものがほとんどでした。ヤイリものなんかもご紹介したかったのですが、またの機会をお楽しみに。ちょっと前はK・ヤイリのちょっと小ぶりな「レオシリーズ」なんかもありました。きっとまだ在庫があるはずです。
以上です。お読みいただきありがとうございました。